皆さんの事業所では、記録のための端末を何台用意していますか?また、どのタイミングで記録を書き、読んでいますか?ユーザーさんの事例を参考に、皆さんの事業所での運用について考えてみましょう。
株式会社よしなが
認知症対応型共同生活介護
2ユニットのグループホームです。日勤スタッフの最大勤務数は6名(アルバイト含む)です。
【端末】
・タブレット 6台
・スマートフォン 5台
・ノートPC 1台
・デスクトップPC 2台
出勤しているスタッフは、全員が1人1台タブレットorスマホを持ち運び、その場で記録できるようにしています。リーダー職や管理職は自身が不在時でも記録を確認できるように、個人スマホでも確認できるようにしています。
【記録確認のタイミング】
業務時間の中で、記録は昼と夕方にスタッフがその時点までの記録を確認するルールを設ける事で、どのスタッフでも同じ様にケアできる環境作りを心掛けています。
株式会社暮らり
地域密着型通所介護
デイサービスは定員18名、日勤スタッフの最大勤務数は6名です(AM6人、PM5人)。
【端末】
実務では各自の個人スマホを使用しています。会社スマホを1台用意していますが、こちらは基本的に使っていません。使用している機種はiPhoneおよびAndroidです。
【記録確認のタイミング】
朝の朝礼の際に記録を確認しています。
日中の記録のタイミングは随時で、基本的に目の前に利用者がいても携帯を見て記録することをOKとしています。
デイサービスでは、利用者は曜日ごとにチームを作成し、チームタイムラインの中で最新の重要事項のみを当日のリーダー役の職員が周知するようにしています。別途他の職員から周知事項があればそこで確認するようにしています。
全ての記録は最初にグーグルチャットのグループに共有するようにしています。そうすることで利用者の様子等がリアルタイムで出勤者に一斉共有できます。そして、チャットに上がってきた投稿内容を、リーダー役の職員がそのまま各利用者のタイムラインにコピペすることで、時間効率を高めつつ、迅速な情報共有と記録の蓄積が実行できる体制にしています。
株式会社暮らり
訪問介護
【端末】
事業所でも端末は4台用意していますが、実務は個人の端末を使用しています(4台)。偶然ですが、機種は全員iPhoneです。
【記録確認のタイミング】
出勤時、訪問直前に確認しています。
訪問前に、利用者の前回訪問時の記録などを確認するように周知しています。
記録は、訪問中に随時記載する時間を設けています。職員によっては昼や夕方にまとめて記載することもあります。
工夫しているポイントは、特記事項欄に利用者ごとの手順書を記載している点です。職員が何をしたら良いかを確認できるようにしています。
社会福祉法人南高愛隣会
生活介護・放デイ・グループホームなど
複数サービスを提供していますが、記録のルールは基本的に共通しています。
【端末】
記録端末は、パソコン・タブレット・スマートフォンを使用しています。
メインはスマホです。宿直ホームでは、タブレットを使用しています。
スマホの配置基準は、最大出勤数・活動場所の数・送迎車の数などを基準に決めており、スタッフ一人一台行き渡るように用意しています。
【記録確認のタイミング】
支援前に記録を確認しています。支援に入る前にその方の様子を把握してから支援するルールです。
皆さん各スタッフが必要な時にすぐに記録できるように、端末数を用意されているのですね。
端末の準備ポイントは「障がい者福祉サービス事業所でのスマホの選び方ガイド」でもまとめていますので、ぜひご覧ください!